※L!chtはAppleに認定されました。

平成最後の夏、三連休最終日、海の日。

みなさまいかがお過ごしでしょうか!

オレは相変わらず自宅に引きこもって、依頼を頂いた楽曲制作に勤しんでおります。笑

どうも、L!cht(リヒト)です!



この度、私L!chtは
Apple認定のマスタリング・エンジニアとなりました!

もっと正確に申し上げると、Apple認定のMastered for iTunesプロバイダーになったのです!

2012年に開始されたiTunesの新しいサービスMastered for iTunesですが、案外知られていません。

筆者が身を置くインディースの音楽業界で、話題になる事はそうないんですよね。

メジャーレーベルでは既に多くの楽曲が適応されていますが、インディースシーンではいまだにあまり普及していないのが事実です。

それもこれも、インディースの低予算に対応できるマスタリングスタジオやエンジニア、あるいはアーティストがこれを知らず、また認定されていないから。と言い切ってもいいかと思います!

そもそも論で「Mastered for iTunes」とはなんぞ?
という方が多いと思うので、噛み砕いてご説明致します!



Mastered for iTunesとは

Mastered for iTunesは、iTunes配信に最適化された音源を制作するためのマスタリングの事を指します!

マスタリングという工程は、ただ音圧を稼ぐだけのカンタンなものではなく、最終的な音楽の仕上げを行うとても大切なものです!
(マスタリングについては、また別の機会にお話しをさせて頂きます。)

Mastered for iTunesとは、iTunesで配信される状態を正確に確かめながらマスタリングを施す事で、楽曲を作り上げたアーティストやエンジニアの意図をより良い状態でリスナーに届けよう!という明確な目的を持ったマスタリング方法なんです!

Appleから認定を受けたスタジオやエンジニアをMastered for iTunesプロバイダーと呼びまして、このマスタリング手法や技術を習得し、正確にマスター音源を制作出来るのです!

いや、でも、iTunesで既に配信してるけど、それって必要なの?

という風に思われる方もいるかと思います!

次はMastered for iTunesは必要なのかについて少し話させて下さい!



Mastered for iTunesの必要性

そもそもMastered for iTunes通常のiTunesでの配信で何が違うのか。
その違いについて、まずはご説明致します!

1.配信音源

配信流通業者を経由して、晴れてiTunes配信がスタートしました!

そうすると、リスナーがiTunes StoreからのダウンロードやApple Musicでのストリーミング再生によってその音楽を聴きますよね?

この時にリスナーが手にとるデータの形は、Mastered for iTunes通常のiTunesとで全く同じです!

どちらも、iTunes Plusと言われるAAC 256kbpsというファイルフォーマットで配信されています!

じゃあ、別に必要ねーじゃんか!!!

というワケでもないんですよ、これがまた。笑

圧倒的な違いは次にあるんです、、、。

2.マスター音源

配信流通業者へ音源を納品して、必要なデータを提示する。
これが一般的な配信販売の流れだと思います!

この時に納品する音源はwav形式のものですが、納品された音源を配信会社で圧縮(エンコード)されて、配信音源のAAC(m4a形式)を作り、配信販売が始まります!

ここで納品するマスター音源は、44.1kHz/16bitで作られている事がほとんどです。

配信ディストリビューター最大手「Tune Core(チューン・コア)」で推奨されている形式も44.1kHz/16bitなんです。

ですが、Mastered for iTunes96kHz/24bitで制作をし、納品をしていきます。

そう、Mastered for iTunesの中身はハイレゾ音源なんです!

音楽業界において、CDの規格としては44.1kHz/16bitなのですが、マスター音源に落とし込む前段階では96kHz/24bitで制作を進めるのが業界標準となっています。

インディースにおいては必ずしも標準とは言い切れないのですが、、、。

このより詳細な情報を記録したマスター音源がMastered for iTunesが打ち出す配信音源の高音質化に繋がっています!

3.CDとの差別化

Mastered for iTunesは、iTunes配信に最適化された音源を制作するためのマスタリングと前述させて頂きました。

こういう風に説明をすると、「CDマスタリングとは何が違うの?」と聞かれそうなので、これについても説明させて頂きます!

CDのために行うマスタリングは、市販で流通されているものと比べ聴き劣りしないように、音量ではなく、聞いた時の音の大きさ(=音圧)をなるべく大きくするのが通例です。
(これを音圧戦争と呼んだりします。これについては興味深い内容があるのでまた別の機会に、、、。)

しかし、配信音源は前述の通り、圧縮をして販売されます。

CD同様にマスタリングをしていくと、この圧縮をした時に、ノイズや歪みを引き起こす可能性があるのです。

ですから、このノイズや歪みが大切な音源に乗らないように、圧縮される事を前提に置いたマスタリングが必要なワケです!

Mastered for iTunesはAppleが示す配信音源の品質向上には欠かせないもの。と言い換えても良いかもしれません!

4.ブランディング

Mastered for iTunesプロバイダーが手がけた音源には、その証としてバッジが付与されます!


さらに、iTunes Store内には




Mastered for iTunesによって配信されているタイトルの特設ページが用意されています!

最新リリースに加え、通常のジャンルと同じようにカテゴライズされた各タイトルを確認する事が出来ます!

トップページには

ハイレベルなマスタリングを行うことで、アーティストやレコーディングエンジニアが求めたサウンドクオリティを実現した、Mastered for iTunes。高音質で再現された音源のディテールを、コンピュータ、ステレオ、そしてデバイスで楽しもう。ロックからクラシックまで、さまざまなジャンルで随時追加されるMastered for iTunesアルバムをチェックしよう。

と記載されています!

多くの楽曲で溢れているiTunesの中でのひとつのブランドと成り得るのが、このMastered for iTunesとも言えると思います!


さいごに

いかがでしたか?

なんとなくMastered for iTunesについて掴んで頂けましたでしょうか!

今回、Apple認定のMastered for iTunesプロバイダーになったことで、筆者が主宰を務めるインディースレーベル「irie Recordings(アイリー・レコーディングス)」からのMastered for iTunesによるリリースが可能になりました!

Mastered for iTunesが必要か、そうでないか。

それは、音楽を司るアーティストそれぞれの価値の見出し方に依ると思います!

Mastered for iTunesではない、通常の音源が良くないというワケでもないと思っています。

データとしてのクオリティはもちろん必要ですが、最も大切なのは、音楽そのものの質です。

ちょっと聴きずらい音源だとしても、音楽的に感動を呼び起こす事は十分可能だと思います。

Mastered for iTunesは、アーティスト、リスナー、それぞれのためにベストを尽くしますよ!というひとつの意思表示の形だと筆者は思っています!

もし、気になった方は、直接質問を下さい!

どんな形であってもお応え出来るようにさせて頂きます!

インディースシーンにも、たくさんの感動的な音楽が溢れかえりますように!!!